エリオドーロで苦闘の末に勝ち点1獲得
アスルグラナスがCDテネリフェと引き分け(0-0)、8試合連続無敗、クリーンシート7試合目を記録した。
SDウエスカは、輝かしいパフォーマンスとは程遠かったが、今回も効果的ではあった。同時に最も苦しんだパフォーマンスでもあったが、CDテネリフェ相手に無敗記録を伸ばし続けた。8試合無敗、7試合クリーンシート、新たに1節が過ぎ悲願の残留達成まで一歩近づいた。
夏と錯覚させるような暑い午後に、イダルゴ監督が想定していたシナリオはエリオドーロのピッチでそのまま反映された。テネリフェはホームの利を活かし、力強く攻め上がり、アルバロのエリア内に簡単に侵入した。アスルグラナスは居心地の良い状況を作り出すまで、耐えるしかなかった。前半15分が過ぎるまでは、敵陣であまりプレーできていなかった。16分、ウーゴ・バジェホが左サイドで見事な個人プレーからゴールラインまで駆け上がり、エリア内に侵入してオベンかバレンティンへの横パスを狙ったが、これはディフェンスにクリアされた。
勝負は多少互角の戦いとなったが、テネリフェはプレスをかけ続け、SDウエスカのボールを奪いエリアに迫るべくビルドアップを妨げ、GKよりもDFのほうが苦戦を強いられていた。ビララサがエリア中心にクロスを上げるも、誰も合わせられなかったコーナーキックを持って0-0で前半が終了した。
後半は、開始早々ホームチームが大きなゴールチャンスを迎えた。右サイドからのクロスにエンリク・ガジェゴがヘディングシュートで合わせたが、ポストぎりぎりで惜しくも枠内を捉えなかった。カナリア諸島を拠点に置くチームが再び力強くスタートした一方で、SDウエスカは精度に欠けるもカウンターを中心に攻めていた。そして57分、カウンターからゴールを決めたが、惜しくもオフサイドの判定でゴールは認められなかった。攻撃を牽引していたのは、ウーゴ・バジェホ。エリアで最後に切り返した直後オベンにボールを渡し、オベンがそのままネットに押し込んだが、ラインズマンはパスの時点でオベンがオフサイドのポジションにいたと判断し、旗が上がった。しかし、このチャンスを皮切りにアスルグラナスはより相手ゴールに迫るようになった。
その5分後、ショートコーナーのセットプレーからプリードがチャンスを迎えたが、ソリアーノ相手に決めきれなかった。イダルゴ監督はベンチを動かし、イバン・マルトスに代えてジェレミー・ブラスコ、イケル・コルタハレナに代えてエンツォ・ロンバルドを投入した。すると、今度はアルバロ・フェルナンデスがDFの間をすり抜ける好パスを受けたアンヘルとの1対1を防ぎ、無敗記録を更新した。こぼれ球にはジェレミー・ブラスコが素早く反応し、エンリクが崩れた体勢で打ったシュートはクロスバーを越えていった。
ジョヴァンニ・ボリーバル、フアンホ・ニエト、ラファ・トレサコは、ジェラール・バレンティン、ウーゴ・バジェホ、サム・オベンに代わって80分に途中出場した。アディショナルタイム5分が終わるまでは守備に徹したが、イダルゴ監督率いるチームも1以上の勝ち点を奪えるぐらいのチャンスを迎えた。しかし、総合的に分析すると、アスルグラナスにとって後味の良い勝ち点1だったと言える。